本日のマザーズ指数は、日本市場が全面高商状となるなか大きく8日続伸となった。
前日の米国市場は、トランプ米大統領が、中国との貿易協議の部分合意について調印に向けた最終調整が「計画より早く進んでいる」と述べたことが伝わったことから投資家のリスク選好姿勢が強まり、S&P500種株価指数は過去最高値をつけた。
これを受けて、為替が1ドル=109円00銭を挟んだ円安水準で推移したことなども寄与して、日経平均は一時心理的な節目となる23000円を超え、本日も年初来高値の更新を記録した。
こうした日米そろっての株高商状のなか、マザーズ市場においても、個人投資家心理が一層上向き、売買代金上位ではサンバイオ (T:4592)をはじめとした主力のバイオ関連株などが大きく上昇したほか、決算など個別材料のあった銘柄に強い物色がみられた。
個別では、子会社が日本郵政キャピタルから7億円の資金調達をすると発表したホットリンク (T:3680)が26%超のストップ高となった。
また、連日ストップ高を演じている中村超硬 (T:6166)のほか、一部メディアが「ウェブ上で利用者がどんなページを見たかを記録する『クッキー』について、公正取引委員会は、利用者の同意なく収集して利用すれば独占禁止法違反になる恐れがあるとして規制する方向で検討に入った」と報じたことで買い材料視されたログリー (T:6579)などもストップ高水準まで買い進まれた。
その他、昨日に1対2の株式分割を発表したLib Work (T:1431)や上半期業績で前年同期比6%増の営業増益を達成した弁護士ドットコム (T:6027)なども大きく上昇した。
上述のほか、JIA (T:7172)、くふうカンパニー (T:4399)、ASJ (T:2351)、自律制御システム研究所 (T:6232)、ユーザーローカル (T:3984)などが値上がり率上位となった。
一方、直近IPO銘柄であるBASE (T:4477)をはじめ、NATTY (T:7674)、エル・ティー・エス (T:6560)、アプリックス (T:3727)、Chatwork (T:4448)、ツクルバ (T:2978)、Welby (T:4438)などが値下がり率上位に並んだ。
なお、本日マザーズ市場に新規上場したジェイック (T:7073)は公開価格の約2.2倍となる10320円で初値を付け、12650円が終値となった。
昨日マザーズ市場に新規上場となりながらも、初値が付かなかったセルソース (T:4880)は、公開価格の2.6倍となる6020円で初値をつけ、7020円で取引を終えた。
なお、売買代金は概算で710.24億円。
騰落数は、値上がり149銘柄、値下がり134銘柄、変わらず13銘柄となった。