[オスロ 30日 ロイター] - ノルウェーの政府系ファンドは30日、第3・四半期の投資リターンが1.6%だったことを明らかにした。運用益は2360億ノルウェークローネ(255億5000万ドル)。
イングベ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)は声明で「株式・債券投資のリターンが再びプラスになった」と表明。「特に米国債と北米株式のリターンが、それぞれ4.6%、2.9%と高かった」と述べた。
第3・四半期のリターンは、同ファンドのベンチマーク指数に沿った水準だった。
同ファンドは世界最大の政府系ファンド。ノルウェーの石油・ガス収入を外国株・債券・不動産に投資しており、運用資産は1兆1000億ドルに達する。
ノルウェーの人口は540万人弱で、第3・四半期の国民1人当たりの運用益は4800ドル近くとなる。
会見した同CEOは、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが株式を公開しても投資しない方針を示した。
投資額が最も多い債券は米国債。マイクロソフト (O:MSFT)、アップル (O:AAPL)、ネスレ (S:NESN)、アルファベット (O:GOOGL)、アマゾン (O:AMZN)など世界の9000社以上に投資している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191030T105752+0000