11月4日−8日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。
■5日(火)午後10時30分発表予定○(米)9月貿易収支-予想は-530億ドル参考となる8月実績は−549億ドル。
対中貿易赤字は縮小したが、携帯電話端末などの消費財の輸入が過去最高を記録し、全体の赤字幅は拡大した。
9月については、農産物の輸出増加が予想されるが、消費材の輸入額は特に減少しないと予想されており、貿易赤字幅の大幅な縮小は期待できない。
■7日(木)午後4時発表予定○(独)9月鉱工業生産-予想は前月比−0.5%参考となる8月実績は前月比+0.3%と減少予想に反して増加した。
中間財と資本財の生産増加が寄与した。
9月については資本財の生産はやや減少する可能性があること、輸出回復の兆しは見られないことなどを考慮すると、やや減少する可能性がある。
■7日(木)午後9時発表予定○英中央銀行が金融政策発表-予想は政策金利は0.75%に据え置き予想英中銀金融政策委員会(MPC)の前回分の声明では、「英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐる不透明感がさらに長引けば、需要が抑制されて供給過剰となり、国内の物価上昇圧力が徐々に低下していく」との見通しが示された。
英国のEU離脱期限は来年1月末まで延期されたが、12月に総選挙が実施されることになり、需要増大の思惑は後退していることから、政策金利を含めた金融政策の現状維持が決定される見込み。
■8日(金)発表予定時刻は未定○(中)10月貿易収支-予想は+411億ドル9月の輸出額は前年比−3.2%、輸入額は同比−8.5%。
輸出は伸び悩んでいるが、輸入額の減少は続いており、月間の貿易収支は特に悪化していない。
10月については、輸出入額は前年同期比の水準を下回るとみられており、10月貿易収支(ドル建て)は9月実績の+396.5億ドルに近い数字になるとみられる。
○その他の主な経済指標の発表予定・5日(火):(中)10月財新サービス業PMI、(欧)9月ユーロ圏生産者物価指数、(米)10月ISM非製造業景況指数・6日(水):(欧)ユーロ圏9月小売売上高、(米)7-9月期四半期非農業部門労働生産性速報値・8日(金):(独)9月経常収支