13日の中国本土市場は値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比9.58ポイント(0.33%)安の2905.24ポイントと反落した。
上海A株指数も下落し、10.04ポイント(0.33%)安の3043.76ポイントで取引を終えている。
米中貿易交渉の先行き不透明が投資家心理の重し。
トランプ米大統領は12日、貿易問題について講演し、「(中国と)合意に至らなければ、対中関税を大幅に引き上げる」と強調した。
「第1段階の合意署名は間近だ」としながらも、具体的な日程や場所には言及していない。
もっとも、大きく売り込む動きはみられない。
海外マネーの流入期待などが相場を下支えしている。
保険株が下げを主導。
中国太平洋保険(601601/SH)が3.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安で引けた。
不動産株も安い。
新城控股集団(601155/SH)が5.7%下落した。
銀行・証券株、エネルギー株、自動車株、素材株、空運株なども売られている。
半面、半導体株は急伸。
LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)がストップ高し、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が9.5%上昇した。
三安光電に関しては、半導体チップの開発能力を引き上げる方針が好感されている。
同社は12日、空調大手メーカーの珠海格力電器(000651/SZ)などに新株を割り当て、大規模増資すると発表した。
手元資金と合わせて総額138億500万人民元を投じる計画という。
このほか医薬品株、食品・飲料株も上げが目立った。
一方、外貨建てB株は値下がり。
上海B株指数が0.99ポイント(0.38%)安の258.60ポイント、深センB株指数が2.54ポイント(0.28%)安の905.24ポイントで終了した。
【亜州IR】