[アムステルダム/ロンドン 18日 ロイター] - インドのタタ・スチール (NS:TISC)は18日、欧州で最大3000人を削減する計画を明らかにした。鉄鋼業界は、過剰供給と弱い需要、高コストに苦戦している。
同社は声明で、より高付加価値の製品の販売増や効率化、欧州における最大3000人の人員削減を通じた人材コスト削減により、緊急に業績改善を目指していると説明した。
削減対象者の3分の2前後が、オフィス勤務従業員になる見通しという。
同社は今年6月、欧州での事業強化のため変革プログラムを導入。現在は、オランダとウェールズの製鉄部門のほか、欧州各地で下流事業を行っている。
同社は、今回の削減に伴う工場閉鎖計画はないとし、措置の目的は欧州法人を需要低迷や過剰設備、貿易問題などの課題から保護するとともに、2021年3月に終わる会計年度中に現金収支をプラスにすることだとしている。