本日のマザーズ指数は、円高基調で東証1部の大型株が軟調のなか、引き続き中小型株が物色を集める形で4日続伸となった。
前日の米国市場では、連日の最高値更新による高値警戒感からNYダウは反落。
また、米議会上院が「香港人権・民主主義法案」を可決したことで米中対立が激化するとの懸念が浮上し、為替が円高基調のなか香港ハンセン指数の下げも重石となり、日経平均は2日続けて100円超の下落となった。
こうした中、東証1部市場に比べて出遅れていた新興市場に物色の関心が集まったが、とりわけ、JASDAQ市場よりも出遅れ感が一層強いマザーズ市場の方に投資家の関心は集中していた。
日経平均を中心に全体相場がさえない中、そーせい (T:4565)やメルカリ (T:4385)といったマザーズ市場における時価総額上位銘柄群が揃って上昇していたことなども個人投資家センチメントを後押しした。
個別では、TVに挿入するだけでデジタルサイネージになるMagic Spotの提供開始を発表したトランザス (T:6696)が17%超と大幅高を演じ、業績の上方修正の発表以降、上昇トレンドが継続しているレアジョブ (T:6096)も12%超と大幅に5日続伸した。
その他では、リファインバース (T:6531)、ベストワンドットコム (T:6577)、アルファポリス (T:9467)、シェアリングテクノロジー (T:3989)、バンク・オブ・イノベーション (T:4393)、BASE (T:4477)、ソフトマックス (T:3671)、手間いらず (T:2477)などが値上がり率ランキングの上位となった。
このほか材料のあったところでは、19年10月期業績予想を上方修正したトビラシステムズ (T:4441)が4%超、東証本則市場への市場変更を目指した立会外分売の実施を発表したバルテス (T:4442)が5%超、兵庫県が開発した播磨科学公園都市で12月5日から自動運転公道実証運行走行を開始すると発表したアイサンテクノロジー (T:4667)は1%超とそれぞれ上昇した。
一方、棚卸資産評価損や減損損失の計上、それに伴う19年9月期業績予想の下方修正などを発表したMTG (T:7806)が10%超と大幅に下落したほか、中村超硬 (T:6166)、グローバルウェイ (T:3936)、イオレ (T:2334)、ピアズ (T:7066)、エクストリーム (T:6033)、日本ホスピスHD (T:7061)、マネーフォワード (T:3994)、リブワーク (T:1431)、Amazia (T:4424)などが値下がり率上位に並んだ。
なお、売買代金は概算で638.05億円。
騰落数は、値上がり158銘柄、値下がり129銘柄、変わらず14銘柄となった。