[東京 29日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比31円55銭安の2万3377円59銭となり、続落した。前日の米国株式市場は感謝祭に伴い休場。手掛かり材料に欠ける中、円安を好感して高値圏で寄り付いた。その後は為替相場に連動しながら前日終値付近で一進一退していたものの、香港ハンセン指数 (HSI)や上海総合指数 (SSEC)をはじめとするアジア株が下落したことが売り材料となり、日経平均も小幅安で前場の取引を終えた。
市場からは「香港が大幅に下落したので、日経平均も連れ安となった。米中関連で大きな材料が出なければ、後場も同じ水準で推移するだろう」(eワラント証券・投資情報室長の多田幸大氏)との見方が出ていた。その上で「中国側が報復措置について言及する可能性がある。下がるケースは想定しておいたほうがいい」(同)との指摘もあった。
TOPIXは0.12%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は7059億2600万円と細った。東証33業種は、サービス業、ガラス・土石製品、精密機器が値下がり率上位。鉱業、証券業、非鉄金属などは買われた。
東証1部の騰落数は、値上がりが969銘柄に対し、値下がりが1057銘柄、変わらずが129銘柄だった。