[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMW (DE:BMWG)は4日、空調部品の価格操作を巡りサプライヤーの2社を訴えていると明らかにした。
この訴訟を最初に報じた独ハンデルスブラット紙によると、BMWは1億4100万ユーロ(1億5540万ドル)の損害賠償を求めてデンソーと仏ヴァレオを提訴している。
BMWの広報担当者はこの訴訟を確認したものの、詳細については明らかにしなかった。デンソーとヴァレオからは今のところコメントを得られていない。
今回の訴訟は欧州連合(EU)競争当局による2017年の決定に関連。これはカルテルを結んだとして、デンソーとヴァレオを含む複数の自動車部品メーカーに総額1億5500万ユーロの罰金を科したもの。カルテルについては、空調とエンジン冷却システムに関連したものだと欧州委員会が認定した。全社が罰金の10%減額の見返りに不正行為を認めた。
カルテルの影響が及んだ自動車メーカーはフォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)、BMW、ダイムラー (DE:DAIGn)のブランド「メルセデス」、吉利(ジーリー) (HK:0175)傘下のボルボ、スズキ (T:7269)、日産自動車 (T:7201)、ルノー (PA:RENA)、ジャガー・ランドローバー (NS:TAMO)。