[10日 ロイター] - カナダ金融機関監督庁(OSFI)は10日、家計と企業の債務が過去最高水準に迫る中、潜在リスクへの対応に向け銀行資本要件を強化すると発表した。
来年4月30日付で、銀行に対しリスクの度合いで調整した資産の2.25%にあたる資本の保有を義務付ける。同比率は現在は2%となっている。OSFIは2018年6月に国内安定バッファー(DSB)を1.5%に設定。以来、年に2回の見直しで毎回25ベーシスポイント(bp)の引き上げを決定してきた。
今回の引き上げにより、銀行に義務付けられる普通株式等Tier1(CETI1)資本比率は少なくとも10.25%になる。
カナダの大手行のノバスコシア銀行 (TO:BNS)、モントリオール銀行 (TO:BMO)、カナディアン・インペリアル商業銀行 (TO:CM)、カナダ・ナショナル銀行 (TO:NA)、カナダロイヤル銀行 (TO:RBC)、トロント・ドミニオン銀行 (TO:TD)はすべてこの水準をクリアしている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191210T211226+0000