[17日 ロイター] - 中国株式市場は3営業日続伸。米中の「第1段階」通商合意を好感するムードが続き、CSI300指数は8カ月ぶりの高値で引けた。
上海総合指数 (SSEC)終値は38.0294ポイント(1.27%)高の3022.4219。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 (CSI300)終値は54.253ポイント(1.36%)高の4041.800と4月19日以来の高値。
直近の経済指標が底堅い内容だったことも相場を支援した。
また中国国家発展改革委員会(発改委)は17日、11月に8件の固定資産投資案件、総額71億元相当を承認したと発表。政府の景気支援が続いていると受け止められた。
香港株式市場も上昇。終値で5週間ぶりの高値を付けた。米中通商合意や米国株の最高値更新を好感した。
ハンセン指数 (HSI)終値は335.62ポイント(1.22%)高の2万7843.71。
ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)終値は186.10ポイント(1.73%)高の1万0964.99。
17日のソウル株式市場の株価は反発。半導体関連銘柄に買いが入ったほか、米中貿易協議の第1段階の合意を背景に外国人投資家の間でリスク選好の動きも拡大、主要銘柄以外も物色された。
総合株価指数(KOSPI)は前日終値比27.53ポイント(1.27%)高の2195.68と7カ月ぶりの高値で引けた。
海外勢は5543億ウォン(約4億7001万ドル)相当の買い越し。出来高は5億8700万株。取引された908銘柄のうち、上昇は446銘柄。
17日のシドニー株式市場の株価はほぼ横ばいで引けた。素材株やエネルギー株が高かったものの、産金株や金融株が下落した。
前日は7カ月ぶりの大幅な上げを記録。米中貿易合意への楽観的な見方や、英国の欧州連合(EU)離脱に対する懸念の後退、2月に利下げが行われるとの期待を背景に、指数は前日までの2営業日で2%超上昇した。
コムセックの市場アナリスト、スティーブン・ダリアン氏は「前日の非常に強い相場から下落している。年末が近づくにつれ、幾分利益確定売りも出ている」と話した。
産金株指数 (AXGD)は1%超下落し、全体の指数の重しとなった。ニュークレスト・マイニング (AX:NCM)は2%安、エボリューション・マイニング (AX:EVN)は1.7%安。
金融株指数 (AXFJ)も下落。マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑について調査されることになっているウエストパック銀行 (AX:WBC)が0.9%安となり、下げを主導した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ) (AX:ANZ)は小幅高。同行は過去の不正で影響のあった340万口座の所有者に返金すると決定した。
一方、素材関連銘柄は上昇。BHPグループ (AX:BHP)は0.5%高、リオ・ティント (AX:RIO)は1.5%高だった。
原油高が支えとなり、ウッドサイド・ペトロリアム (AX:WPL)は0.7%高、ニュー・ホープ (AX:NHC)は2.9%高だった。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191217T091851+0000