[19日 ロイター] - 中国株式市場は、米中「第1段階」通商合意の詳細待ちのムードのなか横ばいで終了した。
上海総合指数 (SSEC)終値は0.0214ポイント(0%)高の3017.0658。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 (CSI300)終値は5.633ポイント(0.14%)安の4027.150。
市場は、「第1段階」合意の具体的な内容が明らかになるのを待っている。
中国財政省はこの日、今月26日から来年12月25日まで関税を免除する米国製品6品目のリストを新たに公表した。
金融株が0.04%安、日用品株は0.76%下落した。不動産株は0.78%高、ヘルスケア株は0.12%上昇した。
香港株式市場は反落した。最近上昇していたため、利益確定の売りが出た。投資家は、世界経済の状況を判断するための新たなデータを待っている。きょうこれから発表されるイングランド銀行(英中銀)の政策金利も注目されている。
ハンセン指数 (HSI)の終値は83.72ポイント(0.30%)安の2万7800.49。ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)は38.77ポイント(0.35%)安の1万0985.89で引けた。
ソウル株式市場の株価は小幅に反発して引けた。半導体銘柄の上昇を背景に一時7カ月ぶり高値を付けたものの、利益確定の売りが出て上値を削った。
総合株価指数(KOSPI)は一時0.5%上昇し、5月3日以来の高値を付けた。
KBセキュリティーズのアナリストは、投資家らはKOSPIが2200に迫ったところで利益を確定させたと指摘。好調な業績を欠いたまま、この水準を維持するのは難しいとみなされていると述べた。
外国人投資家は2578億ウォン(2億1860万ドル)相当の買い越し。
出来高は6億3099万株で、取引された907銘柄のうち423銘柄が上伸した。
19日のシドニー株式市場の株価は下落して引けた。銀行や鉱業銘柄が下げをけん引した。
英国の欧州連合(EU)離脱や米中貿易協議の第1段階合意の進展で、長らく市場を圧迫していた懸念は幾分和らいだものの、昨年12月の米市場急落を念頭に警戒感が漂い始めているほか、トランプ米大統領の弾劾訴追も嫌気された。
四大銀行はいずれも0.2─1.1%安で、とりわけナショナル・オーストラリア銀行(NAB) (AX:NAB)の下げが大きかった。同行は18日、自社のマネーロンダリング(資金洗浄)対策に不備があったと豪当局に自己申告した。
鉱業大手BHPグループ (AX:BHP)は0.7%安。
ヘルスケア銘柄も下落。バイオ医薬品メーカーCSL (AX:CSL)と人工内耳メーカーのコクレア (AX:COH)はそれぞれ1.6%安と0.9%安だった。
エネルギー株指数 (AXEJ)は0.9%安。ビーチ・エナジー (AX:BPT)が4.8%の大幅下落だったほか、主力銘柄のサントス (AX:STO)が0.9%安だった。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191219T092343+0000