[ダボス(スイス) 23日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は23日、世界の鉄道産業の統合が「今後数年」で起きるだろうと述べた。
市場では、仏アルストム (PA:ALSO)とカナダのボンバルティア (TO:BBDb)が鉄道事業を統合するのではないかとの観測が浮上している。
同相は世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でロイターテレビに「アルストムは非常に強力な会社だ。健全な会社であり、だからこそアルストムの将来を考える必要がある。ただ、鉄道産業が今後数年で統合に向かうことは誰もが知っている」と述べた。
22日のアルストム株は、ボンバルティアと事業を統合する可能性があるとの報道で値上がりしていた。
欧州連合(EU)は昨年、独シーメンス (DE:SIEGn)とアルストムの鉄道事業統合計画について、競争を阻害し、消費者に不利益をもたらす恐れがあるとして却下している。
同相は「シーメンスとアルストムの合併が実現しなかったことを深く遺憾に思う。我々全員にとって、欧州の産業全体にとって大きな目標だったからだ」と述べた。