(T:6954) ファナック 20135 +235大幅続伸。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は196億円で前年同期比45.1%減となり、通期予想は従来予想の691億円から806億円にまで上方修正した。
900億円程度の市場コンセンサスとの開きは依然大きく、新型肺炎の影響なども懸念されるが、実績値が市場予想を上回る着地となったこと、FA受注が前四半期比2ケタ増と回復感がみられることなどから、いったんは買い安心感が先行する流れに。
(T:6857) アドバンテス 5670 -390大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は143億円で前年同期比31.2%減、市場予想は30億円強上振れる着地になった。
また、通期予想は450億円から560億円に上方修正、500億円程度の市場予想も上回った。
受注高に関しても通期予想を引き上げるなど、市場想定を上回る推移とみられる。
ただ、20年の5G関連市場見通しなどはやや期待外れとも捉えられ、短期的な出尽くし感が広がった。
(T:7735) スクリーンHD 6290 -1500ストップ安。
前日発表の第3四半期決算が嫌気された。
10-12月期営業益は40億円で前年同期比7.0%増、80-90億円の市場予想を大きく下回った。
また、通期予想は250億円から130億円に減額、市場想定は従来会社予想を上回る水準だった。
また、期末配当予想を従来の97円から46円に引き下げた。
足元での半導体製造装置受注減少が下方修正の要因、市場環境の改善が進む中、業績悪化には意外感が強まった。
(T:6645) オムロン 6290 +80前日の変わらずを挟んで6日ぶり反発。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は144億円で、市場予想を15億円程度上回った。
会社計画も上振れているようだ。
主力のFA関連は中国で回復の兆しが出てきているもよう。
新型ウイルスの影響は懸念されるものの、第3四半期累計の営業利益進捗率は89%に達しており、業績上振れ期待があらためて高まる状況になっている。
(T:4751) サイバー 4245 +580急騰。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は77億円で前年同期比44.6%の大幅増益、市場予想を10億円強上回ったとみられる。
投資育成事業における株式売却益計上なども想定比上振れの要因だが、懸念要因とされていたインターネット広告事業の売上成長ペースも予想以上に回復しており、見直しの動きにつながっているようだ。
ゲーム関連企業からの広告出稿の落ち込み一巡などが背景に。
(T:9474) ゼンリン 1402 -255急反落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は4.7億円の赤字となり、前年同期の15.6億円の黒字から大きく収益が悪化している。
10-12月期も赤字継続の形に。
つれて、通期予想は従来の59億円から32億円に下方修正、メーカーの先行開発計画変更の影響や国内外のカーナビ用データ販売の減速でオートモーティブ関連の売上が減少するほか、開発受託の遅れなどでIoT関連も伸び悩む見通し。
想定以上の業績の落ち込みを嫌気へ。
(T:2491) Vコマース 2616 +241急騰。
前日に19年12月期決算を発表、営業利益は49.7億円で前年同期比32.3%増益、12月に上方修正した水準での着地となった。
一方、20年12月期は55億円で同10.7%増益見通し、53億円レベルの市場予想を上回っている。
PayPayモール効果による「ストアーズ・アールエイト」の成長加速などが好業績見通しの背景とみられる。
出尽くし感も警戒されたが、想定上回る業績見通しを評価する動きに。
(T:7751) キヤノン 2875.0 -161.0大幅反落。
前日に19年12月期の決算を発表、営業利益は1747億円で前期比49.1%減益、従来計画1880億円を下回った。
成長期待のメディカルシステム事業も計画を大幅未達で減益となっており、ネガティブなイメージが強まっているもよう。
20年12月期は2300億円で同31.7%増と大幅増益見通し、市場予想並みの水準としているが、期末在庫も高水準などから楽観的との見方になっているようだ。
(T:8242) H2Oリテイル 1005 -89急落。
前日に第3四半期決算を発表。
累計営業利益は119億円で前年同期比26.9%減益、10-12月期は55.7億円で同45.3%減益となった。
食品事業に加えて、主力の百貨店事業の落ち込みが大きくなっている。
通期予想は180億円から160億円に下方修正しているが、1-3月期の前年同期並みまでの回復が必要であり、さらなる下振れ懸念も拭えないようだ。
(T:5612) 日鋳鉄管 1520 -286急反落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4.9億円で前年同期比では7.7億円の収益改善となった。
つれて、通期予想は従来の2.1億円から4.4億円に大幅上方修正、販価改善、大規模合理化の大幅な進展、減価償却費の低減、スクラップ価格の安値推移などが修正の背景。
ただ、上半期までの状況から業績上振れは想定線、上方修正後の1-3月期は赤字想定であり、当面の出尽くし感が優勢となる展開に。