[上海/香港 31日 ロイター] - 春節休暇中の中国の金融市場は2月3日から取引を再開する予定だが、国内の金融機関は、交代勤務やオンラインを利用した販促活動など、約20年前の新重症急性呼吸器症候群(SARS)発生時と同様の特別勤務体制をとる予定だ。
中国の金融市場は当初1月31日に取引を再開する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中央政府が取引再開日を2月3日に延期した。
これに加え、上海市政府は市内の企業を2月9日まで休業させる措置を決定したが、銀行は必要不可欠なサービスとされており、2月3日から全国での業務再開が義務づけられた。
上海の金融機関で2月3日から働く行員には2倍の給与が支払われる。銀行の規定では、アナリストなどの行員は自宅勤務が可能だが、トレーダーは出社して社内の安全なシステムを利用する必要がある。
関係者によると、中国建設銀行 (SS:601939)や恒生銀行 (HK:0011)はトレーダーを隔日で勤務させる。
関係者によると、HSBC (L:HSBA)もオフィスで働くトレーダーを交代勤務とすることを検討している。
中国建設銀行とHSBCのコメントはとれていない。恒生銀行はシフトを調整する方針を確認した。
中国人民銀行(中央銀行)と上海証券取引所のコメントもとれていない。
チャイナ・アセット・マネジメントは、新商品の説明会を当面中止し、オンラインを利用した販促活動を行う予定という。