[上海 4日 ロイター] - 新型コロナウイルスの流行が続く中、中国株が3日に急落したことを受け、中国国営メディアは4日、投資家にパニックを起こさないよう呼び掛けた。
旧正月連休明けの3日、上海総合指数 (SSEC)は一時8.7%下落した。
政府系の証券時報は4日、現在の状況を2000年代初頭の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時や2001年9月の米同時多発攻撃後の金融市場の混乱と比較し、3日の下げは「正常な動き」だとする論説記事を掲載。記事は「このような動きは通常、短期的な混乱に終わり、経済に持続的な影響を与えない」と指摘した。
また、政府系の中国証券報も4日に同様の論説記事を掲載。記事は3日の株急落を「ブラックスワン」イベントとみなし、市場のファンダメンタルズを変えるものではないと指摘した。また、現在の新型コロナウイルス流行の影響は「当然ながら短期的」だとし、悲観的な見方が広がった後、株式市場は徐々に安定化するとの見方を示した。