日経平均は続落。
7日の米国市場でNYダウは5日ぶりに反落し、277ドル安となった。
連邦準備理事会(FRB)が金融政策報告書で「新型肺炎の感染拡大が新たな脅威」などと指摘し、高値警戒感も加わって利益確定の売りが出た。
週明けの日経平均もこうした流れを引き継いで196円安からスタートすると、朝方には一時23621.72円(前週末比206.26円安)まで下落。
ただ、中国・上海総合指数が朝安後にプラス圏へ浮上するとともに、日経平均も下げ幅を縮める場面があった。
大引けの日経平均は前週末比142.00円安の23685.98円となった。
東証1部の売買高は11億6146万株、売買代金は2兆0685億円だった。
業種別では、海運業、ゴム製品、医薬品が下落率上位だった。
一方、倉庫・運輸関連業、保険業、水産・農林業など5業種が小幅に上昇した。
東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%となった。
個別では、ソニー (T:6758)、トヨタ自 (T:7203)、村田製 (T:6981)などが軟調で、東エレク (T:8035)は小幅安で引けた。
武田薬 (T:4502)が3%近く下落したほか、前週末に決算発表した太陽誘電 (T:6976)も利益確定売りが広がって3%超の下落。
その他の決算発表銘柄では、日本製鉄 (T:5401)が一時プラス圏に浮上するも続落し、ニチイ学館 (T:9792)は急落。
また、東製綱 (T:5981)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が売買代金トップで続伸し、任天堂 (T:7974)やファーストリテ (T:9983)は小じっかり。
ホンダ (T:7267)は業績の底堅さから3%近い上昇となり、業績下方修正のユニチャーム (T:8113)は売り先行も切り返した。
ナブテスコ (T:6268)やゴルドウイン (T:8111)、レオパレス21 (T:8848)は大幅高で、ダイトウボウ (T:3202)などウイルス対策関連銘柄の一角やファイズHD (T:9325)、デジハHD (T:3676)はストップ高を付けた。