[シュトゥットガルト(ドイツ) 11日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー (DE:DAIGn)のケレニウス最高経営責任者(CEO)は11日、欧州連合(EU)による公害規制強化への対応に苦戦している中、次世代電気自動車(EV)の利益性を犠牲にすることはないと言明した。
顧客がより大型かつ重装備のスポーツ多目的車(SUV)購入になびく状況で、自動車メーカーには多額の公害関連罰金を回避するため市場に大量の低排出車種を供給するよう求める圧力が強まっている。EUは、2020・21年以降の車種で排出量を軽減しなかったメーカーに罰金を課している。
ケレニウスCEOは、当地で行った通期決算に関する記者会見でメルセデスが今年の発売準備を進めている新型EVに言及。「われわれは、経済的に見て合理的な行動を取る必要がある。これらの自動車に充分な価格を設定し、価格水準を破壊しないことが重要だ」と述べた。
同CEOは、ダイムラーにとって新基準を満たすのは困難になるとしたうえで、「中期的には自信があるが、2020・21年は挑戦になるだろう」と述べた。