[北京/上海 13日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が13日発表した暫定データによると、1月の中国の自動車販売は前年同月比18%減で、19カ月連続の減少となった。新型コロナウイルスによる肺炎拡大の影響を受けた。
新エネルギー車(NEV)は前年比54.4%減で、7カ月連続の減少。
業界幹部の間では、ウイルスの影響で第1・四半期の販売と生産は大きな打撃を受けるとの見方が広がっている。
CAAMは先月、2020年の販売は2%減で3年連続の減少との予想を示し、自動車メーカーは中国における「低成長」に慣れる必要があると警告した。
CAAMの幹部は「休みの延長に加え、労働力と自動車部品が不足しており、コロナウイルスで100万台超の生産に影響が及ぶ」との見方を示している。
コロナウイルスの感染拡大で、一部の自動車メーカーは旧正月休み明けの生産再開を先送りしている。
ウイルス感染が始まった湖北省は中国の自動車生産の約9%を占めるが、東風汽車 (HK:0489)と合弁相手のホンダ (T:7267)、ルノー (PA:RENA)、プジョー (PA:PEUP)はいずれも生産再開を延期した。
湖北省外に工場があるフォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)とゼネラルモーターズ(GM) (N:GM)は、一部の工場でさらに1─2週間生産を停止する方針。
先月上海工場から初めて納入を開始したテスラ (O:TSLA)は、操業停止の影響で中国産のモデル3の増産が1─1週間半遅れる見通しを表明。上海工場は地元政府の支援を受けて10日に生産を再開した。
*内容を追加しました。