日経平均は3日続落。
14日の米国市場でNYダウは続落し、25ドル安となった。
1月小売売上高が堅調だったことなどが好感されたものの、新型肺炎への懸念が根強く、3連休を前に利益確定の売りが出た。
また、取引開始前に発表された2019年10-12月期国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.3%減となったことも嫌気され、週明けの日経平均は197円安からスタートすると、朝方には一時23335.99円(前週末比351.60円安)まで下落。
ただ、売りが一巡すると中国・上海株や香港株の上昇を支えに下げ渋った。
大引けの日経平均は前週末比164.35円安の23523.24円となった。
東証1部の売買高は11億6591万株、売買代金は2兆0165億円だった。
業種別では、空運業、食料品、金属製品が下落率上位で、その他も全般軟調。
上昇したのはゴム製品と水産・農林業の2業種のみだった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は14%となった。
個別では、ファーストリテ (T:9983)が軟調で、ソニー (T:6758)や村田製 (T:6981)は2%超、OLC (T:4661)は4%超下落した。
政府の有識者会議が新型肺炎について「国内発生の早期にある」との認識を示し、OLCなどのレジャー関連銘柄を中心に売りが出た。
決算発表銘柄では日機装 (T:6376)やキリンHD (T:2503)、クボタ (T:6326)が大幅安となり、マイネット (T:3928)やインフォMT (T:2492)はストップ安水準で取引を終えた。
一方、売買代金トップのソフトバンクG (T:9984)が続伸し、任天堂 (T:7974)も小じっかり。
ダイトウボウ (T:3202)などのウイルス対策関連銘柄が物色を集め、ニイタカ (T:4465)や大幸薬品 (T:4574)はストップ高水準で取引を終えた。
決算発表銘柄ではオープンハウス (T:3288)やIBJ (T:6071)、アウトソシング (T:2427)などが大きく買われた。