[パリ 17日 ロイター] - 仏鉄道車両大手アルストム (PA:ALSO)は17日、カナダのボンバルディアの鉄道事業を買収する可能性について協議を進めていることを確認した。買収額は企業価値ベースで70億ドルとなる可能性がある。
アルストムは声明で「アルストムによるボンバルディア・トランスポーテーション買収の可能性について、ボンバルディアと協議していることを確認する。協議は進行中だ。最終決定には至っていない」と表明した。
関係筋は16日、ロイターに対し、アルストムがボンバルディアの鉄道事業の買収で合意間近だと述べていた。同部門の企業価値を70億ドルと評価しているという。
買収が実現すれば、アルストムは、中国国有の中国中車(CRRC) (SS:601766)との競争をこれまでより有利に進められる可能性がある。欧州委員会は昨年、独シーメンス (DE:SIEGn)とアルストムの鉄道事業統合計画を阻止した。