[コペンハーゲン 20日 ロイター] - デンマークの海運大手マースク (CO:MAERSKb)は20日、新型コロナウイルスの感染拡大が、今年の業績の重しになるとの見通しを示した。
コンテナ海運業界は、すでに貿易戦争や世界経済の鈍化で打撃を受けている。
同社は、春節休暇の延長で中国の工場が操業停止となっているため、今年は低調なスタートになると予想。この日発表した第4・四半期決算は利益が予想を下回った。
同社は声明で「1月下旬─2月上旬は、コンテナ船の中国の主要港への寄港回数が前年同期と比べ週間ベースで大幅に減少している」と表明した。
ただ、今年の世界のコンテナ需要が今年1─3%増になると予想は据え置いた。ソレン・スコウ最高経営責任者(CEO)は、第2・四半期の回復を引き続き楽観していると表明した。
同社は「2020年の見通しは、中国での新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けている。新型ウイルスにより、2020年の視界が大幅に悪化した」と述べた。