[9日 ロイター] - 保険仲介大手エーオン (N:AON)は9日、同業のウィリス・タワーズ・ワトソン (O:WLTW)を約300億ドルで買収すると発表した。合併後には世界最大の保険仲介サービスが誕生するが、規制当局の承認をクリアする必要がある。
業界第2位と3位との統合となり、現在の株価水準からすると企業価値は760億ドル。
エーオンのケース最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で「両社は互いをよく分かっており、かなり早期に合意できた」と指摘。合併の理由については「顧客ニーズが満たされていないこと」と説明した。
買収条件によると、ウィリスの株主は1株当たりエーオン株1.08株を受け取る。これは前営業日(6日)の株価から算出すると232ドル相当で、ウィリスの同日終値に16%のプレミアムを上乗せした水準。
買収完了後、エーオンの既存株主は新会社の株式約63%を保有し、残りがウィリスの株主。
買収実現には両社の株主と規制当局による承認が必要だが、両社は2021年前半の完了を見込んでいる。