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C&GSYS Research Memo(4):2019年12月期は34.5%の営業増益だがほぼ予想線

発行済 2020-03-25 15:24
更新済 2020-03-25 15:41
© Reuters.  C&GSYS Research Memo(4):2019年12月期は34.5%の営業増益だがほぼ予想線

■業績動向1. 2019年12月期の業績概要C&Gシステムズ (T:6633)の2019年12月期決算は、売上高が4,197百万円(前期比3.2%増)、営業利益が309百万円(同34.5%増)、経常利益が329百万円(同30.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が181百万円(同49.9%増)となった。

営業利益の伸び率は高いが、ほぼ予想に沿った結果であった。

セグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が3,527百万円(前期比0.1%増)であったが、仕向地別売上高は国内が3,040百万円(同0.4%増)、海外が486百万円(同1.4%減)となった。

国内市場においては、製造業向け政府補助金の採択が上期からずれ込んだものの、下期には回復し、消費税増税前の駆け込み需要もあったことから通期ではほぼ前期並みとなった。

一方で海外においては、自動車向け設備需要を取り込めたインドネシアが好調であったが、景気低迷が続く韓国および昨年好調であったベトナムで一服感が見られ、低調に推移したことなどから、海外売上高は前期比で微減となった。

金型製造事業の売上高は670百万円(前期比23.0%増)となった。

北米における主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が再開し、特に第2四半期に開発関連の需要が増加したことから通期では増収となった。

前期比での伸び率が比較的高かったのは、前期の収益が低かったことも要因の1つだ。

セグメント別の営業利益は、主力のCAD/CAMシステム等事業は240百万円(前期比22.3%増)となった。

売上高はほぼ横ばいであったが、開発体制の内製化を強化し、外注費を削減したことなどから原価率が低下しセグメント利益は増益となった。

金型製造事業のセグメント利益は69百万円(前期比105.7%増)となったが、ほとんどが上期に計上されたもので、下期は低調であった。

財政状況は堅固、手元の現金及び預金は23億円と豊富2. 財政状況2019年12月期末の財政状況は、総資産は前期末比94百万円増加して5,033百万円となったが、主な増加要因は現金及び預金48百万円、受取手形及び売掛金21百万円などであった。

負債は前期末比171百万円増加して2,410百万円となったが、主な増加要因は、未払法人税等78百万円、退職給付に係る負債59百万円などであった。

純資産は前期末比77百万円減少して2,622百万円となったが、主な減少要因は自己株式の取得117百万円などであった。

3. キャッシュ・フローの状況2019年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは363百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益329百万円、減価償却費50百万円などであった。

投資活動によるキャッシュ・フローは88百万円の支出であったが、主な支出は有形固定資産の取得による支出68百万円などであった。

財務活動によるキャッシュ・フローは241百万円の支出であったが、主な支出は自己株式の取得による支出117百万円、配当金の支払額122百万円であった。

この結果、期中の現金及び現金同等物は33百万円増加し、期末残高は2,209百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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