[17日 ロイター] - 米企業の決算シーズンが20日からの週に本格化する。投資家にとっては、新型コロナウイルスによる企業のバランスシートへの影響などについて手掛かりを得る機会となる。
IBM (N:IBM)やコカ・コーラ (N:KO)、ユニオン・パシフィック (N:UNP)など大企業の決算では、米国における新型コロナ危機の初期の影響が反映される見通しで、投資家は各社の流動性や深刻な景気低迷を乗り切る能力などに注目するだろう。
S&P総合500種構成企業のうち少なくとも13社がこれまでに配当の引き下げまたは停止を発表しているほか、コスト削減のため設備投資の縮小や人員削減、賃金カットを実施する企業も出ている。
流動性確保に向け、融資を確保する動きも加速している。22日に決算を発表するAT&T (N:T)はこのほど、55億ドルのタームローン契約を発表。同社は3月、新型コロナの感染拡大を受けて全米の店舗の40%を閉鎖している。
20日からの週に決算を発表する見通しの企業と、各社の現金・短期投資の状況は以下の通り。