[フランクフルト/デュッセルドルフ 18日 ロイター] - ドイツ鉄鋼・エンジニアリング大手、ティッセンクルップ (DE:TKAG)は18日、経営を立て直し、投資家の信頼感を回復させるための計画を発表した。鉄鋼部門と潜水艦などの海洋システム部門について、提携先を探す。
また、売上高が60億ユーロ(66億ドル)に達し、2万人の従業員(全体の約13%に相当)を抱える一部の事業について、売却もしくは閉鎖する計画。
マルティナ・メルツ最高経営責任者(CEO)は「事業のポートフォリオを見直した結果、先延ばししてきた難しい決断を下した。これを体系的に行っていく」と説明し「ティッセンクルップは、より小規模で強い企業になる」と述べた。
素材部門、工業部品部門、自動車技術部門はティッセンクルップ傘下で事業を継続。これらの事業の総売上高は180億ユーロでグループ全体の43%。
鉄鋼部門と潜水艦などの海洋システム部門は、グループ内のパートナーとの共同事業などを模索する。
過去1年で約3分の2の時価総額を失った同社だが、18日の欧州株式市場で株価は12.5%高で引けた。