[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米JPモルガン・チェース (N:JPM)の年次株主総会が19日にオンライン形式で開催され、環境活動家らの批判に直面していた米石油大手、エクソンモービル (N:XOM)の元最高経営責任者(CEO)を含め、取締役全員の再任が可決された。
各取締役の再任賛成票は、少なくとも84%に上った。
エクソンの元CEO、リー・レイモンド氏を巡っては、過去の経歴が気候変動対策を支持するJPモルガンの方針にそぐわないとの批判の声が上がっていた。JPモルガンは4月、同氏の後任となる独立した取締役を「2020年夏の終わりまでに」指名する方針を示した。
同行のジェイミー・ダイモンCEOは、一部の化石燃料会社との金融取引を継続しながら気候変動対策を支持することは可能だと主張しており、株主はレイモンド氏の取締役再任でダイモン氏の主張を受け入れた形だ。
総会では、過半数の賛成票を得た株主提案はなかった。ただ、世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えることを目指す地球温暖、賛成票が49.6%と過半数に迫った。
通常、30%以上の支持を集めた株主提案は、投資家の懸念を緩和するためにある程度の改革を企業に促すことが多い。
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