[北京/香港 16日 ロイター] - 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)が、動画配信サービスを手掛ける競合社「愛奇芸(iQIYI)」 (O:iQ)の筆頭株主の座を目指していることが分かった。事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。
新型コロナウイルス流行に伴う「ステイホーム」政策で動画配信セクターが活況となる中、コスト削減を図るほか、競争激化に対応する。
関係筋の1人によると、テンセントは愛奇芸の56.2%を保有する中国検索サイト大手の百度(バイドゥ) (O:BIDU)に株式買い取りを打診した。
同筋は「提携によりコンテンツ制作・購入で交渉力が強まるほか、マーケティング費用も減らせる」と述べた。テンセントの計画は初期段階にあり、変更の可能性もあるという。
ナスダックに上場する愛奇芸は中国のネットフリックス (O:NFLX)とみなされており、時価総額は140億ドル。
テンセント、愛奇芸、百度はいずれもコメントを避けた。