日経平均は反落。
16日の米国市場でNYダウは大幅に3日続伸し、526ドル高となった。
5月小売売上高が過去最大の伸びを記録したうえ、トランプ政権が1兆ドル規模のインフラ支出を検討していると報じられ、好感した買いが入った。
ただ、日経平均は前日に米株高を見越して1000円超上昇していたため、本日は利益確定売り優勢で65円安からスタート。
朝方に一時22318.07円(前日比264.14円安)まで下落したが、その後はNYダウ先物の時間外取引での動向などを睨みつつ、マイナス圏でもみ合う展開となった。
大引けの日経平均は前日比126.45円安の22455.76円となった。
東証1部の売買高は11億7698万株、売買代金は2兆1759億円だった。
業種別では、空運業、陸運業、繊維製品が下落率上位だった。
一方、情報・通信業、精密機器、その他製品が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の56%、対して値上がり銘柄は40%となった。
個別では、トヨタ自 (T:7203)や三菱UFJ (T:8306)などのメガバンク株が軟調で、米食品医薬品局(FDA)の警告書公表が嫌気された武田薬 (T:4502)は2%超の下落。
ファーストリテ (T:9983)は小安く引けた。
米炭素繊維事業の生産能力削減が報じられた東レ (T:3402)や、一部証券会社の投資判断引き下げが観測された西武HD (T:9024)はやや下げが目立った。
また、東邦システム (T:4333)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が売買代金トップで5%の上昇。
保有する米TモバイルUS株の一部を来週初に売却すると報じられている。
その他売買代金上位では任天堂 (T:7974)、ソニー (T:6758)、レーザーテック (T:6920)などが堅調で、ZHD (T:4689)は5%超の上昇。
また、DLE (T:3686)やノムラシステム (T:3940)がストップ高を付け、防衛関連の石川製 (T:6208)も東証1部上昇率上位に顔を出した。