[香港/北京 19日 ロイター] - 中国自動車大手の浙江吉利控股集団[GEELY.UL]は、販売不振が長年続いている同業の重慶力帆控股を買収する方針だ。事情に詳しい関係筋3人が明らかにした。
関係筋のうち2人によると、吉利は力帆の筆頭株主となり、新たな資本を注入することを計画している。かつてオートバイの国内主要メーカーだったことで知られる力帆は、新型コロナウイルスの影響で販売減が加速している。
買収額・規模や資本注入額は今のところ不明。
吉利はコメントを避けた。同社はスウェーデン自動車大手ボルボを傘下に持つほか、ダイムラー (DE:DAIGn)の筆頭株主。
力帆からはコメントを得られなかった。
同社は1992年にオートバイメーカーとして設立され、2006年に初めて自動車を製造。ただ、販売台数は吉利などの国内同業に比べわずかにとどまっている。
関係筋の1人によると、吉利は買収完了後、電気自動車(EV)事業と生産の一部を力帆に移管する計画だという。