■2021年3月期の業績見通し1. 2021年3月期業績見通し日本調剤 (T:3341)の2021年3月期の業績は、売上高で前期比8.7%増の291,813百万円、営業利益で同14.3%減の6,504百万円、経常利益で同15.4%減の6,266百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同53.4%減の3,122百万円と増収減益計画となっている。
特に上期の計画だけで見ると、営業利益で前年同期比91.1%減と大きく落ち込む見通しとなっているが、これは新型コロナウイルス感染拡大によるマイナスの影響が6月まで続くことを前提として計画に織り込んだためだ。
特に、調剤薬局事業に関しては売上高で40億円弱、営業利益で20億円強のマイナス影響が出ると見ている。
このため、通期の業績については今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況によって、変わってくる可能性がある。
現在は緊急事態宣言が解除され、経済活動も徐々に正常化してきているが、感染拡大の第2波が到来した場合は、業績面でさらにマイナスの影響が出るリスクがある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)