[ソウル 29日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ (O:TSLA)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は28日、テスラは他社に対してソフトウエアのライセンス供与や電池供給を行う用意があるとの考えを示した。
テスラは過去に、メルセデスやトヨタ自動車 (T:7203)との個別の業務提携で電池を供給している。アナリストや業界関係者は、テスラが従来の自動車メーカーに対して競争力を持つ分野として電池生産を挙げている。
マスク氏はツイッターに「テスラはソフトのライセンス供与やパワートレインおよび電池の供給を行う用意がある。テスラは競合他社を負かすのではなく、持続可能エネルギー(の普及)を加速させようとしているだけだ」と投稿した。
マスク氏の発言がどの種類の電池に言及したものかは不明だ。テスラはパナソニック (T:6752)と電池工場を共同運営しているほか、中国の寧徳時代新能源科技(CATL) (SZ:300750)、韓国のLG化学 (KS:051910)からも電池を調達している。
また、「ロードランナー」と銘打ったプロジェクトの下、カリフォルニア州に自社の電池生産施設を建設することも計画している。
韓国・瑞靖大学の電池専門家は「テスラが他社に電池を供給すれば、新興EVメーカーの参入障壁が低くなり、従来型自動車メーカーの脅威となり得る」と指摘した。