[香港 30日 ロイター] - ゴールドマン・サックスが30日明らかにしたリポートによると、中国・香港株式市場で新たに導入されたハイテク株指数には、今後5年間でパッシブ運用の資金が250億ドル流入する公算が大きい。
香港市場では27日にハンセンテック指数 (HSTECH)を導入。上海市場でも先週、科創板(スター・マーケット)50指数<.STAR50>が導入された。
ゴールドマンの分析によると、スター・マーケット50指数には、指数連動型のファンドや上場投資信託(ETF)を通じて、今後5年間で110億ドルが、ハンセンテック指数には140億ドルが、それぞれ流入する可能性がある。
ハンセンテック指数の時価総額は、今後5年で1500億ドルから8700億ドルに、スター・マーケット50指数は400億ドルから8000億ドルに、それぞれ増加する可能性があるという。
ゴールドマンは「全体としては保守的な想定だと認識している。したがって、資金流入額が上振れする可能性がある」としている。
両市場は、中国経済で重要性が高まっているハイテク企業を主要指数に組み入れつつある。
上海総合指数 (SSEC)は今月、見直しが行われた。
香港のハンセン指数 (HSI)には来月、アリババ (N:BABA) (HK:9988)、美団点評 (HK:3690)、シャオミ(小米集団) (HK:1810)が組み入れられる可能性がある。
ゴールドマンは、この3社すべてが組み入れられた場合、騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)株が最も大きな打撃を受け、パッシブ運用の資金が12億ドル流出すると予測。
2番目に大きな打撃を受けるのはAIAグループ (HK:1299)で1億2100万ドルが流出する可能性があるという。