[フランクフルト 13日 ロイター] - ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手、ティッセンクルップ (DE:TKAG)は13日、第3・四半期(4─6月期)の調整後営業損失(継続事業ベース)が6億7900万ユーロ(8億ドル)になったと発表した。5月時点に示していた最大10億ユーロの損失見通しに比べ、小幅にとどまった。
マルティナ・メルツ最高経営責任者(CEO)は「コスト管理と流動性確保に努めてきた。その結果、第3・四半期は全般的に、当初予想よりも幾分うまく危機を乗り切ることができた」と述べた。
同社はエレベーター事業を172億ユーロで投資会社などの事業共同体に売却した。残る事業の多くは業績が安定しつつあり、前四半期比で改善も見られているという。
ただ鉄鋼部門だけは苦戦が続いている。ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパの今事業年度(9月まで)の調整後営業損失は10億ユーロ(訂正)に上る見通し。
*最終段落の営業損失を「1億ユーロ」から「10億ユーロ」に訂正します。