[14日 ロイター] - 米電動トラックメーカーのニコラ (O:NKLA)と欧州の産業機械メーカーCNHインダストリアル (MI:CNHI)は14日、二コラの業務用電動セミトラック「トレ」のプロトタイプの生産で協力すると発表した。
CNHは、年内に走行試験を開始し、2021年第4・四半期までの市場投入を目指すとした。
一方、ブルームバーグによると、米証券取引委員会(SEC)は、二コラが事業見通しについて投資家を欺いたとする空売り投資家ヒンデルブルグ・リサーチの主張の信ぴょう性を確かめるために二コラを調査している。
二コラはこれまで、ヒンデルブルグが空売り筋に得をさせるために同社株を操作していると主張。同社の弁護士がヒンデルブルグのリポートについてSECに懸念を伝えたとした。
SECはロイターのコメントの求めに今のところ応じていない。
ヒンデルブルグは先週、二コラに空売りを仕掛けるとともに、同社の創業者トレバー・ミルトン氏が自動車大手との提携にふさわしい独自技術の存在について虚偽の発言をしたと示すのに十分な証拠を集めたと表明。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は先週、二コラ株11%を取得すると発表し、電動ピックアップトラックと商用燃料電池車の生産で協力し、米EV大手テスラ (O:TSLA)に対抗する計画を発表したばかり。[nL4N2G534F]
GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は14日のイベントで投資家に対し、二コラとの提携はスケールメリットを生み、GMの技術の有効活用につながるとコメント。二コラの問題に関する質問には回答を避けた。