日経平均は反発。
2日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反落し、134ドル安となった。
追加経済対策の成立期待から買いも入ったが、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を懸念した売りが先行した。
日経平均も2日の取引中にトランプ氏感染の報道を受けて値を崩したが、本日は同氏が5日中にも退院できる可能性があるとの医師団の見方が伝わって買い戻しが入り、224円高と反発スタート。
朝方には23377.43円(前週末比347.53円高)まで上昇する場面もあったが、その後は先行き不透明感から上値の重い展開だった。
大引けの日経平均は前週末比282.24円高の23312.14円となった。
東証1部の売買高は10億4647万株、売買代金は2兆0711億円だった。
業種別では、鉄鋼、鉱業、陸運業が上昇率上位で、その他も全般堅調。
下落したのはその他製品のみだった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は10%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が3%を超える上昇となり、1銘柄で日経平均を約49円押し上げた。
ソニー (T:6758)やNTT (T:9432)も堅調だったが、ソニーは米政府に中国華為技術(ファーウェイ)との取引再開を申請したと報じられている。
9月既存店増収率が4カ月連続のプラスとなったファーストリテ (T:9983)は小じっかり。
休止中の高炉の再稼働が報じられた日本製鉄 (T:5401)は6%近く上昇した。
また、DCM (T:3050)による株式公開買付け(TOB)実施が正式発表された島忠 (T:8184)、業績上方修正の竹内製作所 (T:6432)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、任天堂 (T:7974)が2%超下落し、東エレク (T:8035)は米半導体株安の流れを引き継いで軟調。
KDDI (T:9433)もさえない。
決算が嫌気されたTSI HD (T:3608)は急落し、大有機化 (T:4187)は業績上方修正で材料出尽くし感が広がって東証1部下落率上位に顔を出した。