[7日 ロイター] - 米銀大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ) (N:WFC)は、商業銀行部門で人員削減を開始した。ほぼすべての業務が影響を受ける幅広い人員削減の一環。広報担当が7日、明らかにした。
同行は、新型コロナウイルスの流行を受けて3月に人員削減を停止。8月初旬に人員削減を再開した。
Wファーゴは7月、幅広いコスト削減策を今年実施する意向を示した。新型コロナの流行で不良債権の急増が見込まれているほか、販売を巡る不祥事を受けて、規制上・業務上の課題への対応を進めている。
同行の広報担当は7日、電子メールで「顧客、従業員、地域社会、株主のために、より強く、より効率的な会社を実現する複数年の取り組みの出発点にある」と述べた。
ブルームバーグ・ニュースが7日、関係筋の話として報じたところによると、同行はすでに700人を削減しており、最終的な人員削減数は「数万人」に達する可能性がある。
モルガン・スタンレー (N:MS)、バンク・オブ・アメリカ (N:BAC)など、米大手行のトップは、新型コロナが流行した今年春、年内は人員を削減しないと表明したが、業界では、景気後退の長期化やそれに伴う不良債権の増加に備えるため、人員削減を検討する動きが出ている。
ゴールドマン・サックス・グループ (N:GS)は先月、「小規模な人員削減」を進める計画を明らかにした。