[アムステルダム 14日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディング (AS:ASML)が14日発表した第3・四半期決算(9月30日まで)の売上高は39億6000万ユーロ(46億5000万ドル)で、アナリスト予想の37億ユーロを上回った。電子デバイスへの最終需要が好調だったことが背景。
純利益は10億6000万ユーロ。2019年第3・四半期は純利益が6億2700万ユーロ、売上高が30億ユーロだった。
ダッセン最高財務責任者(CFO)は第4・四半期の売上高は37億ユーロになるとの見通しを示し、2021年は「2桁台前半の伸び」を示すとした。
ASMLは半導体製造に不可欠なリソグラフィシステムでほぼ独占状態にあり、主要な半導体メーカーを顧客に持つ。
同社の業績は米中貿易摩擦による打撃をまだ受けていないが、半導体製造向けサプライチェーンの分断による影響が及ぶ可能性はある。また米政府からの圧力に従い、高性能機器の大部分について中国向けの販売計画はすでに停止している。
ダッセンCFOによると、中国の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC) (HK:0981)向け輸出を米国が規制したことで、従来モデルの中国向け販売にも認可が必要となる。
それでも同社は2020年の中国向け販売予測について、これまでの10億ユーロ程度から「10億ユーロをやや上回る規模」に引き上げた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201014T092523+0000