[フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー (DE:DAIGn)が15日発表した第3・四半期決算は、利払い・税引き前利益(EBIT)が30億7000万ユーロ(35億9000万ドル)と、市場予想を上回った。想定よりも急速な市場の回復が背景にある。
リフィニティブがまとめた市場予想は、21億4000万ユーロだった。
追加の新型コロナウイルス対策の封鎖措置が行われないという前提で、第4・四半期も業績回復の勢いが続くとの見通しを示した。
同社は世界的なコロナ流行による販売の落ち込みで、第1および第2・四半期に営業赤字に陥っていた。
同社のメルセデス・ベンツ部門は赤字解消に向け、米国でセダンの生産を停止し、収益性の高いSUV(スポーツ用多目的車)に経営資源を集中。燃料電池車(FCV)開発をボルボ・トラックと統合し、独BMW (DE:BMWG)との自動運転技術開発を停止した。
同社は今月、メルセデス・ベンツ部門の新戦略を発表し、2025年までに固定費、設備投資、研究開発費をそれぞれ20%以上削減する目標を打ち出した。高級車分野に資源をさらにシフトする。
ダイムラーは、今月23日に正式な決算発表を行う際に最新の通年見通しを示す見込みだとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201016T005909+0000