[20日 ロイター] - 豪英資源大手BHPグループ (AX:BHP) (L:BHPB)は20日、第1・四半期(7-9月)の鉄鉱石生産が7.2%増加したと発表した。中国の安定した需要が支えとなった。
資源大手は中国の景気回復に期待を寄せている。
BHPは7-9月に西オーストラリア州で7400万トンの鉄鉱石を生産したと表明。前年同期は6900万トンだった。UBSの予想である7350万トンをやや上回った。
ただ、先行き不透明感は根強い。ライバルの英豪系資源大手リオ・ティント (AX:RIO)は先週、新型コロナウイルスの再流行が世界経済の回復を脅かしていると懸念を示した。中国以外の鉄鋼生産が急減していると指摘した。
BHPは第2・四半期(10-12月)の鉄鉱石生産が西オーストラリア州の「マイニング・エリアC」「サウス・フランク」プロジェクトで行われる作業の影響を受けるとした。通期の予想は据え置いた。
原料炭の生産は5%増の1000万トン、一般炭の生産は17%減少した。
同社は「中国の石炭輸入制限の影響がないか注視している」とした。