[東京 30日 ロイター] - 30日の東京市場でパナソニック (T:6752)が急伸。同社の梅田博和CFO(最高財務責任者)が29日、決算発表の会見で、電気自動車(EV)大手の米テスラ (O:TSLA)向けの新型バッテリーについて「開発に着手している」と明らかにしたことが材料視されている。テスラ事業は、通期での黒字化を視野に入れているという。
梅田CFOは、パナソニックには電池の高容量化や安全性の高さに強みがあると説明。「テスラからの強い要請もある。我々の目指す姿とも一致する。開発をしっかりやっていく」と述べた。テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が新型電池「4680」の構想を公表した直後から開発に着手し、試作ラインの準備も進めているという。
一方、同日に発表した2020年4─9月の連結営業利益(国際会計基準)は、前年同期比31.1%減の966億円。新型コロナウイルスの影響で売上高が国内外で減り、コスト削減をしたものの減益となった。21年3月期通期の営業利益予想は前年同期比48.9%減の1500億円のまま据え置いた。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は1500億円。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201030T014001+0000