[ベルリン 10日 ロイター] - 独スポーツ用品大手アディダス (DE:ADSGn)が発表した第3・四半期の売上高(為替変動を除く)は3%減の59億6000万ユーロ(70億5000万ドル)で、アナリスト予想(59億1000万ユーロ)を上回った。
営業利益は12%減の7億9400万ユーロで、こちらも予想(7億2300万ユーロ)を上回った。
第4・四半期については、売上高は同程度の減少にとどまるとの見通しを示した。ロックダウン(都市封鎖)が再導入されたものの90%超の店舗が営業を続けており、客足も大幅に減っていないため。
カスパー・ローステッド最高経営責任者(CEO)は、「今期初めは業績拡大を予想していたが、世界的に感染症が再拡大して忍耐とサポートが必要になっている」とコメントした。
ジェフリーズのアナリストはリサーチノートで「現在の需要とコスト拡大を踏まえると、短期的な見通しはあまり前向きではない」と指摘した。
リーボックブランドの売上高は7%減。リーボック売却を計画しているとの雑誌の報道については、コメントを控えた。アディダスはリーボックを2005年に買収した。
中国部門は第4・四半期にプラスに復帰すると予想。営業利益は1億─2億ユーロとの見通しを示した。