[シアトル 10日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング (N:BA)は、運航停止中の主力機「737MAX」12機の受注が10月にキャンセルされたことを明らかにした。同月の同社全体の納入機数は13機と、前年同月の20機から減少した。
競合する欧州エアバス (PA:AIR)の10月の受注機数は11機で、納入数は72機だった。これを受けて過剰在庫への懸念が和らいだ。[nL4N2HS4F8]
欧州連合(EU)は、米政府によるボーイングへの補助金に対抗する措置として、今週、ボーイング機に15%の報復関税を課す方針で、欧州での販売の足かせとなりそうだ。[nL4N2HV4F1]
10月は中国のCDBリーシング(国銀金融租賃)やチェコの航空会社スマート・ウイングス、中東のオマーン航空などが737MAXの注文をキャンセルした。
別の機種への変更も含めると、737MAXの受注取り消しは448機に上った。ボーイングの全機種の受注取り消しは460機となった。
1─10月は737MAX1043機のキャンセルが発生した。
1─10月の納入機数は111機と、前年同期の321機から減少した。