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日経平均は7日続伸、引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感

発行済 2020-11-11 12:10
更新済 2020-11-11 12:21
© Reuters.  日経平均は7日続伸、引き続きワクチン・治療薬開発前進を好感

 日経平均は7日続伸。

432.93円高の25338.52円(出来高概算8億1051万株)で前場の取引を終えている。

 前日10日の米国株式相場はまちまち。

ダウ平均は262.95ドル高の29420.92ドル、ナスダックは159.93ポイント安の11553.86ポイントで取引を終了した。

新型コロナワクチンや治療薬開発期待を受けた景気見通しの改善で連日、ハイテク株から景気循環株に買い換える動きが続いた。

米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。

東京市場でもワクチンや治療薬開発の前進が好感され、また、今週末まで日本企業の20年4-9月期決算発表が続く中で業績予想を上方修正する企業が多く、株価を押し上げた。

 個別では、第1四半期連結営業利益が前年同期比67.3%増となった物語コーポ (T:3097)、21年3月期業績予想を上方修正したレオン自動機 (T:6272)、カシオ (T:6952)、21年9月期連結営業利益が前期比2.1倍予想と発表したテモナ (T:3985)、21年3月期上半期(中間期)が好決算となったDeNA (T:2432)、ソラスト (T:6197)、ツクイHD (T:2398)、21年3月期利益予想を上方修正した太平洋セメ (T:5233)が10%を超す上げとなり、原油価格の続伸を受けた石油資源 (T:1662)、国際帝石 (T:1605)などの資源株や、日銀が地域金融機関支援の新制度を始めると発表したことを受けたコンコルディア (T:7186)、千葉銀行 (T:8331)などの地銀株が堅調だった。

 一方、未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比54.3%減の予想と発表したアクセル (T:6730)が一時ストップ安まで売られ、第3四半期実績や10-12月期見通しに失望感が先行したネクソン (T:3659)、20年12月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭したオークネット (T:3964)、20年12月期業績予想を下方修正した大塚商会 (T:4768)、日本カーボン (T:5302)が下げた。

 セクターでは、鉱業、不動産業、保険業、電気・ガス業、ガラス土石製品などが値上がり率上位。

一方、空運業、その他製品が値下がりした。

東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。

 中国最大のネット通販セール「独身の日」が始まった。

日経電子版によると、最大手のアリババ集団は例年よりセール期間を長く設けており、11日午前0時半(日本時間同日午前1時半)時点で取扱高が3723億元(約5兆8000億円)を超えたと発表した。

2019年の2684億元を既に上回っているという。

楽天の国内EC流通総額が4兆円前後であるのと比べても、中国市場の規模の大きさが窺える。

 ただ、中国の元気の良いニュースは以前に比べ少なくなっているようにも感じる。

中国は逸早く新型コロナを封じ込め、さらに、「緊急使用」の名目でワクチン接種が大規模に行われていると伝えらえている。

にも関わらず、上海総合指数は夏場以降、3400ポイント台で上値を抑えられており、コロナ封じ込めやワクチン接種、「独身の日」に浮かれる気配は感じられない。

世界の株価が躍動していた昨日も上海総合指数は静かに下げていた。

 一方、新型コロナ感染拡大に悩まされている欧米各国や日本だが、今週は米大統領選でのバイデン氏勝利濃厚の報道や、ワクチンや治療薬開発の進展を受け、ダウ平均は30000ドルに迫り、日経平均は29年ぶり高値となるなど株式市場が活況だ。

コロナが拡大する中での株高に「浮かれすぎ」との指摘も聞かれるが、コロナを封じ込め、ワクチンの大規模な摂取が行われ、また、米国がバイデン政権となれば米中関係が改善するとの指摘もあるにも関わらず株価が上放れない中国とは対照的に見える。

 中国はじっと息を潜め、何かを警戒しているのか。

そこには米大統領選も絡むのか。

もう少し考えたいが、紙面の都合で続きは次の機会に回す。

 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。

相場の先高観は強いものの、日経平均は昨日までの6連騰で2000円近く上昇しており、目先、過熱感が意識されている。

また、ダウ平均先物がここ2日で1000ドルを超す上げとなる一方、ナスダックは300ポイントを超す下落となっており、今晩の米国株式相場を確認したいとのムードも広がりそうだ。

(小山 眞一)

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