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新晃工業 Research Memo(4):国内外で空調機器の製造販売事業を展開

発行済 2020-11-17 15:44
更新済 2020-11-17 16:01
© Reuters.  新晃工業 Research Memo(4):国内外で空調機器の製造販売事業を展開

■事業概要1. 事業内容新晃工業 (T:6458)の事業は、国内外別、製品別、需要別で見ることができる。

2019年3月期の国内外別構成比では、日本が87.1%、中国が11.0%、その他アジアが1.6%になっている。

製品別構成比では、国内の空調機器製造・販売事業が55.4%、メンテナンス事業が18.5%、ビル管理事業が13.3%、海外の空調機器製造・販売事業が12.8%となっている。

需要別構成比として、新規需要が58.8%、更新需要が41.2%である。

グループ会社別では、国内の事業は、主力の同社が空調機器等の製造販売、日本ビー・エー・シー(株)が空調機器関連製品等販売、新晃アトモス(株)と新晃空調サービス(株)がメンテナンス、千代田ビル管材(株)がビル管理及びメンテナンスを行っている。

海外では、上海新晃空調設備股フン有限公司、Taiwan SINKO Kogyo Co.,Ltd., SINKO Air Conditioning (Thailand) Co.,Ltd.がそれぞれの地域で空調機器等の製造を、SINKO Air Conditioning (H.K.) Limitedを加えた4社が販売を展開している。

同社を特徴付けているのは、当然ながら国内における空調機器の製造販売事業である。

最先端技術を取り入れた豊富なラインアップ2. 施設の特性に応じた省エネ・高効率の製品同社は、最先端の技術を取り入れた、省エネ、省スペース、省メンテナンス、高効率化を追求した空調機器を提供してきた。

しかしそれだけでなく、豊富なラインアップから、施主・設計事務所の意向や施設の特性、設置場所の事情に応じ、風量や熱処理量、清浄性、静音性など、求められる仕様にオーダーメイド化して提供することができる。

主力のAHUは、室内からの還気※と同時に外気を取り込み、それらを浄化した後に熱処理を行って各室へ向けて給気する機器である。

一般に送風機・熱交換機・加湿器・エアフィルタなどをケーシングに収めたユニット構造をしており、専用の機械室などに置かれる。

同社は、プラグファンの大幅な高効率化を実現した標準型空調機、空調性能をコンパクトなボディに集約したコンパクト型空調機、機械室を必要としないターミナル型空調機など豊富なラインアップを用意している。

貸室床面積を重視するオフィスビルでは、高機能かつ設置面積を抑えた空調機器が求められる。

同社が展開する2系統のAHUを1台に集約した「LSツインエアハン」は、顕熱(温度)と潜熱(湿度)を別々に処理することでオーダーメイドならではの省エネ・省スペースを実現する。

※還気とは、室内の空気を循環使用するためダクトを通って空調機器の吸い込み側に返ってくる空気のこと。

FCUは熱交換器(コイル)・ファンモータユニット・エアフィルタで構成され、室内還気の温度調整を行う。

特に個別に仕切られた会議室や外気温度の影響を受けやすい窓側など、AHUだけでは難しいエリアの温度制御を行っている。

FCUには1台の熱交換用のコイルに必要に応じて冷水と温水を切り替えて供給して温度調整をする2管式と、2台の熱交換用コイルに冷水と温水を別々に供給して温度調整する4管式がある。

4管式は個々の機器で自由な温度設定ができ、セントラル空調でありながら個別に冷暖房の選択が可能となる。

このほかFCUでも豊富なラインアップを誇る。

ヒートポンプAHUは個別空調に属すが、外気の取り入れや加湿・清浄などセントラル空調の空調品質と、熱源の分散という個別空調の利便性を兼ね備えた空調機器である。

セントラル空調と個別空調の間にある中小規模のオフィスビルや商業施設、病院などを狙った戦略製品である。

同社はヒートポンプAHUのシステム全体を自社で設計・製造することができ、従来機器を刷新した「ヒートポンプ空調機II」は高機能性と利便性という2つの特徴を併せ持っている。

同社はその他にも各種空調関連機器を製造販売しているが、コロナ禍以前から「健康空調」という考え方を提唱している。

コロナ禍で再認識されたことだが、細菌やウイルスは安全を徹底していても、どこからか施設内に持ち込まれてしまう。

同社の「健康空調」は、空気中に潜む細菌やウイルスを強力な紫外線照射で分解・除去し、クリーンな空気を再供給するシステムである。

オフィスや工場のほか、医療福祉施設や公共施設、文教施設など外部から大勢の人が集まる場所に最適で、また、そうした施設の付加価値を上げることもできるため、最近では注目が増している製品だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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