[ドバイ 17日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ (SE:2222)は17日、ドル建て債券5トランシェの発行に伴うマーケティングを開始した。原油安により財務が打撃を受けていることから資金を調達する。
アラムコは2020年下期に配当375億ドルを支払うほか、石油化学大手サウジアラビア基礎産業公社(SABIC) (SE:2010)の株式70%の取得に伴う691億ドルを手当てするため、資金を必要としている。
資料によると、アラムコが提示した当初プライスガイダンスは3年債が米国債プラス約140ベーシスポイント(bp)、5年債が同約155bp、10年債が同約175bp、30年債が同約205bp、50年債が同約230bp。
起債規模は明らかになっていないものの、大規模になるとみられている。アラムコは昨年、国際債券市場で初の起債を実施し、120億ドルを調達した。
ある銀行筋は「このような発行体が15億ドルあたりを下回るトランシェを発行することは通常ない」と述べた。
銀行側資料によると、シティ (N:C)、ゴールドマン・サックス (N:GS)、HSBC (L:HSBA)、JPモルガン (N:JPM)、モルガン・スタンレー (N:MS)、NCBキャピタル (SE:1180)がアクティブブックランナーとなった。
今回の起債にかかわるその他の銀行には、BNPパリバ (PA:BNPP)、BOCインターナショナル (SS:601696)、BofA証券 (N:BAC)、クレディ・アグリコル (PA:CAGR)、ファースト・アブダビ・バンク (AD:FAB)、みずほ (T:8411)、MUFG (T:8306)、SMBC日興 (T:8316)、ソシエテ・ジェネラル (PA:SOGN)が含まれている。
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