[東京 19日 ロイター] - ダイハツ工業(大阪府池田市)は19日、部材の仕入先で生じた火災によって欠品が生じ、2つの工場を28日まで休止すると発表した。休止する工場ではトヨタ自動車 (T:7203)の一部の小型車をOEM(相手先ブランドによる生産)供給しており、生産台数の半分以上をトヨタ向けが占める。
ダイハツは、仕入れ先の工場で16日に発生した火災で、バックドアやフェンダーなどの樹脂部品が欠品し、本社工場(大阪府池田市)と滋賀第2工場(滋賀県竜王町)の稼働を16日から休止している。
滋賀第2工場ではトヨタの「ライズ」など、本社工場ではトヨタの「ルーミー」などを手掛けている。ライズは2020年上期の乗用車(軽自動車を除く)の車名別ランキングで首位、10月は2位、ルーミーも10月に3位をつけている人気モデル。
火災は、ダイハツとダイキョーニシカワ (T:4246)の合弁会社である樹脂部品メーカー、エイエフティーの工場(滋賀県竜王町)で発生した。現在、ダイキョーニシカワの拠点で代替生産に向けて準備を進めている。
(白木真紀)