[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;26526.34;+59.26TOPIX;1759.78;+0.97[寄り付き概況] 9日の日経平均は59.26円高の26526.34円と4日ぶり反発して取引を開始した。
前日8日の米国株式相場は上昇、ダウ平均は104.09ドル高の30173.88ドル、ナスダックは62.83ポイント高の12582.77ポイントで取引を終了した。
7-9月期非農業部門労働生産性改定値が予想外に下方修正されたほか、追加経済対策で、共和党マコーネル上院院内総務が超党派の案を支持しない方針を示したため寄り付き後に下落した。
その後、米食品医薬品局(FDA)が10日の会合を控え、ファイザー開発の新型コロナウイルスワクチンの有効性に良好な見解を示すと早期のワクチン配布への期待が高まったほか、共和党幹部が追加経済対策に関し協議することが報じられると、期待感から上昇に転じ、堅調推移となった。
米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。
米ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発中の新型コロナワクチンの治験結果が予想より早い来年1月に出そろう可能性があると発表したと伝えられたこともあり、日本でもワクチンの早期普及による経済活動正常化への期待感が株価支援要因となった。
また、昨日までの3営業日で日経平均は350円近く下落しており、押し目買いが入りやすかった。
一方、国内外で新型コロナ感染拡大が続いており、足元景気への影響が懸念されたが、寄り付き段階では買いが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された10月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比17.1%増だった。
QUICKがまとめた民間予測の中央値は2.5%増だった。
同じく取引開始前に発表された11月のマネーストックはM3の月中平均残高が前年同月比7.6%増、M2は同9.1%増だった。
今日は11月の工作機械受注額(速報値)が発表され、また、日本時間10時30分に11月の中国消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)が発表される。
セクター別では、機械、パルプ・紙、空運業、非鉄金属、金属製品などが値上がり率上位、石油石炭製品、証券商品先物、サービス業、その他製品、その他金融業などが値下がり率上位に並んでいる。
東証1部の売買代金上位では、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ (T:7203)、アドバンテスト (T:6857)、レーザーテック (T:6920)、ファナック (T:6954)、武田薬 (T:4502)、JT (T:2914)、ANA (T:9202)、コマツ (T:6301)、ダイキン (T:6367)、デンソー (T:6902)、SUMCO (T:3436)、SMC (T:6273)、岩谷産業 (T:8088)などが上昇。
他方、任天堂 (T:7974)、日本電産 (T:6594)、ENEOS (T:5020)、ルネサス (T:6723)、東京ドーム (T:9681)、KDDI (T:9433)、ZHD (T:4689)、ブイキューブ (T:3681)、資生堂 (T:4911)、みずほ (T:8411)、ネクソン (T:3659)、MonotaRO (T:3064)などが下落している。