日経平均は反落。
9日の米国市場でNYダウは反落し、105ドル安となった。
追加経済対策を巡る与野党の対立を受け、年内の合意成立への期待が後退。
英国で接種開始された新型コロナウイルスワクチンについて、2人にアレルギー反応のような症状が出たと伝わったことも警戒された。
本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで129円安からスタートすると、朝方に一時26639.98円(前日比177.96円安)まで下落。
ソフトバンクG (T:9984)が大きく買われ、後場プラス圏に浮上する場面もあったが、利益確定の売りで上値は重かった。
大引けの日経平均は前日比61.70円安の26756.24円となった。
東証1部の売買高は11億8216万株、売買代金は2兆7269億円だった。
業種別では、海運業、金属製品、ガラス・土石製品が下落率上位だった。
一方、情報・通信業、水産・農林業、石油・石炭製品が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。
個別では、東エレク (T:8035)やSUMCO (T:3436)といった半導体関連株の下げが目立った。
米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%近く下落したことが売り材料視され、ルネサス (T:6723)は5%超の下落。
その他ではファーストリテ (T:9983)が軟調で、ソニー (T:6758)、日本電産 (T:6594)、リクルートHD (T:6098)、エムスリー (T:2413)は小安い。
中小型株では11月戸建分譲契約の伸びが鈍化した三栄建築 (T:3228)や第3四半期決算が赤字だったACCESS (T:4813)が売られ、日本金属 (T:5491)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクGが10%を超える上昇となり、連日で年初来高値を更新。
三井金 (T:5706)や日立造 (T:7004)は新電池への期待から賑わった。
その他ではトヨタ自 (T:7203)やソフトバンク (T:9434)が堅調で、任天堂 (T:7974)は小高い。
また、名村造船 (T:7014)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。