日経平均は小幅反落。
14日の米国市場でNYダウは反落し、184ドル安となった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴いニューヨーク市のデブラシオ市長がロックダウン(都市封鎖)実施の可能性を示唆し、投資家心理が悪化した。
国内でも政府が観光需要喚起策「Go Toトラベル」を一定期間停止すると発表し、本日の日経平均はこれらを嫌気して49円安からスタート。
下値では押し目買いも入ったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に上値を追う動きは限られ、後場には一時26605.54円(前日比126.90円安)まで下落した。
大引けの日経平均は前日比44.60円安の26687.84円となった。
東証1部の売買高は11億1825万株、売買代金は2兆2219億円だった。
業種別では、空運業、保険業、鉄鋼が下落率上位だった。
一方、パルプ・紙、ガラス・土石製品、非鉄金属など5業種が上昇した。
東証1部の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%となった。
個別では、公募株の受渡期日を迎えたANA (T:9202)、今期業績予想の増益率鈍化が嫌気された神戸物産 (T:3038)が揃って8%近い下落。
SUMCO (T:3436)とOLC (T:4661)も3%前後の下落と軟調ぶりが目立った。
その他ではソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)、ソニー (T:6758)などがさえない。
また、Link−U (T:4446)やジェイ・エス・ビー (T:3480)は決算を受けて売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、エムスリー (T:2413)が2%を超える上昇となり、ファナック (T:6954)も堅調で日経平均の下支え役となった。
ファーストリテ (T:9983)は小幅に上昇。
川崎重 (T:7012)は水素関連のテーマ物色が続き5%超上昇した。
決算が好感されたHamee (T:3134)やMSOL (T:7033)、自社株買い実施を発表した日本ハウスHD (T:1873)は急伸。