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品川リフラ Research Memo(6):2021年3月期の予想経常利益の落込み幅は、多くの製造企業より小さい(1)

発行済 2020-12-23 15:06
更新済 2020-12-23 15:21

■今後の見通し1. 2021年3月期の見通し(1) 品川リフラクトリーズ (T:5351)の業績見通し2021年3月期通期の売上高と営業利益、経常利益の予想は、2020年8月の第1四半期決算発表時の計画値で据え置いた。

通期売上高は、前期比15.9%減の100,000百万円、営業利益が同30.2%減の6,700百万円、経常利益が同28.9%減の7,000百万円となる。

親会社株主に帰属する当期純利益は、同73.0%減の1,500百万円と第1四半期発表時点の3,800百万円から減額された。

(2) 高炉3社の見通し製造業の中では、トヨタ自動車 (T:7203)のように4月-6月期と比べ7月-9月期に市場が様変わりに好転し、2021年3月期の通期売上高を前回予想比2兆円増の24兆円(前期比12.9%減)、営業利益が同8,000億円増の1兆3,000億円(同45.8%減)と大幅上方修正する企業が出てきた。

トヨタ・レクサスブランドの車両小売販売台数予想が、同30万台増の860万台とされた。

製造業の業績予想を上方修正した多くの企業よりも、同社の予想経常利益の落込み幅は小さい。

2021年3月期の実績及び予想を、上期・下期・通期の前年同期比増減率で見ると、売上高は上期が前年同期比19.7%減、下期が同12.3%減、通期が前期比15.9%減、経常利益は上期が同38.2%減、下期が同19.7%減、通期が同28.9%減となる。

上期の売上高と経常利益の実績は、ほぼ計画の線で出た。

下期の売上高と経常利益は、上期比でそれぞれ12.2%増、30.9%増の回復を見込んでいる。

通期の国内粗鋼生産量を約8,000万トン超と想定しており、下期の数量は上期比16%程度増加する見込みだ。

同社の主要顧客となる高炉メーカー3社は、上方修正したものの、いずれも前期に続き2021年3月期も鉄鋼事業セグメントが損失を計上する。

日本製鉄は、通期の鉄鋼セグメント損失を800億円と前回予想比500億円の損失縮小に上方修正した。

寄与を上下で分けると、上期が383億円、下期が117億円になる。

JFEホールディングスの鉄鋼事業は、通期予想セグメントの損失を100億円減らしたが、その内訳は上期が88億円、下期が12億円であった。

セグメント利益額は、上期の1,362億円の損失から下期に12億円の利益に転換する予想となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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